このページは、学校法人電波学園ぎふ国際高等学校についての基本的な情報を提供するものである。
これから入学試験を迎える受験学年の生徒諸君や、その親御様にぜひ読んでいただきたい。
岐阜県では、平成30年(2018年)より全日制普通科の高校入試において、全県一区制を導入することになった。
これにより、受けられる高校の制限がなくなり、岐阜県民であれば自由に通いたい高校を選ぶことができるようになった。
以下、学校法人電波学園ぎふ国際高等学校について紹介していこう。
目次
学校情報
所在地 岐阜市橋本町3丁目9番地
設立 2008年10月1日
教育理念 「社会人としての自覚を育み、自己の能力の発揮を惜しまない人物像の形成」
アクセス
JR東海道本線 「岐阜駅」徒歩10分
名鉄名古屋本線「岐阜駅」徒歩15分
「村上記念病院前」バス停徒歩1分
生徒数 521名
設置学科
ベーシックコース
週2日の登校で、高卒要件となる74単位の取得を目指すコース。
通学は午前か午後のどちらを選択できる。
ステップアップコース
週3日の登校で、高卒資格と合わせて、学力の充足を図ることを目的としたコース。
中学分野の学び直しを行い、4年制大学、短期大学、専門学校への入学をサポートする。
ベーシックコース同様、午前か午後で通学時間を選択できる。
チャレンジコース
週5日の登校(いずれも半日)で、ステップアップコースよりも更に学力アップを目指す コース。
概要
本学は2008年に設立された新しい通信制、普通科の高等学校である。
運営は学校法人電波学園によって行われており、広域通信課程を設置しているため、岐阜県以外にも、愛知県、三重県、滋賀県の学生も通うことができる。
通信制学校の特徴として、一般の学校に進学できなかった特別な事情を持って入学する生徒が多く、本学では独自の仕組みと、教員によるサポートで生徒の学習の手助けをしている。
入学した生徒は、3つのコースを選択したのち、性格によってそれぞれさらに2つのクラスに分けられる。
クラスはクリスタルクラスとレインボークラスの2つあり、前者は不登校など人間関係で悩みを抱えている生徒を対象としており、性格的におとなしい子に特化したクラス。
後者は人とのコミュニケーション能力がありながら、様々な事情から学校に通うことが出来なかった生徒を対象としており、性格的には活発な子に特化しているクラス。
つまり、3つのコースに各2つのクラスで分けられるので、計6クラスが存在していることになる。
また通学の曜日も時間帯も異り、チャレンジコース以外の上記2つのクラスは自分のクラスの生徒以外との関わりがないことも特徴的である。
一般の高等学校の違いとしてもっとも顕著なものに、単位制が挙げられる。
現在の高等学校の卒業要件は、74単位以上の単位の取得と、3年間の在籍が義務付けられている。
すなわち、本学に3年通ったから必ず卒業できるということではなく、必要な単位を取得した上で、最短3年での卒業が可能となる点には注意していただきたい。
また、学校法人電波学園では、大学や専門学校など多岐にわたる教育機関を展開しているので、卒業後はその進路に進む生徒が多いそうだ。
偏差値
偏差値は30。しかし、通常の学校に通うことが難しい生徒の受け皿としての性質が強いため、あくまで偏差値は目安程度のものとして認識しておいていただきたい。
他の学校レビューサイトでは、高評価が多く、その内容の中には、これまで人と関わりを持てなかった生徒が友達をつくることが出来たなど、肯定的な内容が多かった。
入試情報
試験内容は一般併願入試と、推薦入試・一般単願入試の2つに分けられる。
昨年平成30年に実施された要項によれば、募集生徒数は各コース合計で240人。
一般併願入試者では出願期間が1月中旬〜2月初旬の約3週間。
推薦・単願者では出願期間が1月中旬〜1月下旬までの約2週間。
それぞれ試験日は1日で、2月上旬に実施され、1週間程度で合否の連絡がある。
試験内容は、一般併願者では学科試験として国語、英語、数学(いずれも本学指定の内容)と面接試験で総合的に評価。
推薦・単願者では、作文と面接によって総合的に評価される。
合格実績
岐阜県内の通信制高校の平均進学率は55%だが、本学では約7割の生徒が大学や専門学校へと進学する。
本校ホームページによる、過去3年の進学実績を参考した合格実績としては、岐阜大学、愛知大学、明治大学、立教大学などの4年制大学へと生徒を輩出しているようだ。
また、専門学校への進学先としては姉妹校の学校名もあった。
いずれも、明確に合格人数が記載されていないため、詳しく内訳を知るためには直接学校へ問い合わせる必要がありそうだ。
部活動
運動部
バドミントン部
文化部
美術部、図書部、音楽部(軽音、ダンス)、歴史研究部
その他、生徒会とMSリーダーズ活動という学校独自の地域活性を目的とした活動もある。
いずれにおいても、まだ設立してから日が浅いため部活動はまだまだ未熟な印象がある。
しかし、裏を返せば、生徒自身で新しく部活動を作りあげていくことができ、やりがいを感じられるのではないだろうか。
特色
やはり通信制高校ということで、なんらかの問題や障害を抱えた生徒が他校と比較すると多いと言える。
そのため学業をサポートする教員とは別に、臨床心理士が2名在籍しており、スクールカウンセラーとして生徒の悩み等の相談に乗っている。
生徒だけではなく、保護者の相談にも乗っているところなど特徴的だ。
また、通信制学校なのでアルバイト等、労働をしながら通うことも可能だ。
本校ホームページでも確認できるが、週に2日や3日のコースを選択している生徒の中には、通学しない日にアルバイトをしている子もいるようだ。
学校行事
4月 入学式
5月 新入生歓迎会
9月 前期単位認定試験
10月 学校祭
11月 社会見学
3月 異文化国際交流演説会、修学旅行
今回、この学校行事については、学校法人電波学園ぎふ国際高等学校のページを参考にさせていただいた。
学校行事の様子など、写真を交えて校内の様子を発信している。
この記事を読み興味を持った方は、ぜひリンク先を訪れてみて欲しい。
まとめ
今回、本学の記事を書いてみて私が思ったのは、偏差値が全てではないということだ。
少しでも学力の高い学校へ進学し、有名な企業に就職することを良しとする現代の価値観においては偏差値が全てとなっている感がどうしても否めない。
本来教育とは、学びを通じて人を育てていくものなのに、就職をするための手段になっていないだろうか。
本学においては、教育を受けることが困難な生徒に学ぶ機会を提供しており、知名度こそ低いものの一教育機関として十分な働きかけをしていると素直に感心した。
この記事が、通信制高校への進学を考えている方の一助となれたのであれば幸いである。
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