この記事では、岐阜県高校入試の国語について説明していく。
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目次
大問構成
例年大問6つで構成されていたが、2018から大問5つになった。各大問の内容はある程度決まっているので、問題ごとに対策を考えれば良い。
問題 | 配点 | 内容 |
第一問 | 20 | 漢字 |
第二問 | 25 | 物語文 |
第三問 | 25 | 説明文 |
第四問 | 15 | 古文 |
第五問 | 15 | 古文 |
時間と目標点など
問題 | 配点 | 9割目標 | 8割目標 | 7割目標 | 時間配分 |
第一問 | 20 | 29 | 18 | 16 | 3分 |
第二問 | 25 | 22 | 20 | 18 | 12分 |
第三問 | 25 | 22 | 20 | 18 | 12分 |
第四問 | 15 | 13 | 10 | 8 | 8分 |
第五問 | 15 | 13 | 12 | 10 | 10分 |
大問別対策
第1問
漢字の読み書き問題が計10問出題される。中学で習う範囲の漢字しか出題されないので、学校で配られる漢字の問題集などを活用すれば十分である。なお、書きは小学校の漢字から出題される。
漢字問題は各二点で、疎かにはできない。多くの場合は入試全体の中で最初に解く問題になるだろうから、スムーズに解答して勢いをつけたいところ。
第2問
第3問にも言えることだが、文章と設問のどちらを先に読むかは、自分に合うと思う順番で良い。途中で問題を解くというプロセスを挟むと文章が頭に入ってこなくなるという人も居ると思う。両方試してみて、解きやすい方を習慣化する。
第2問でよく出題されるもの
言葉の使い方
抜き出し
穴埋め
選択
文法
記述
言葉の使い方(慣用句を完成させる問題、空欄に補充する適切な接続詞などを選ぶ問題がある)
言葉の使い方
慣用句問題は、知っているかどうかが重要である。
学校の教科書で扱った本をきちんと読んだり、日常生活で教養のある人の会話を聞いたりしていれば特別対策する必要はないが、自信がないならば慣用句の対策に特化した教材を使うのも手である。
接続詞などの穴埋め問題を解く上で必要なことは
・前後の文脈を理解していること
例えば、「昨日は勉強をたくさんした。()、テストはうまくいった。」とある時、文脈が分かっていれば「しかし」は入らないと分かる。
特に接続詞の場合は前後の文の関係を理解する事が大事である。
また、「頭にきたタカシは、机を()叩いて叫んだ。」
()に「ゆっくりと」と「思いっきり」のどちらかが入るかは、場面を想像しないといけない。
この場合はタカシの感情が「怒り」であることを考えて、適切な選択肢は「思いっきり」である。
その場面での人物の感情など、文脈が手がかりになる。
文法
品詞分解をできるようにする。特に動詞の活用の対策が優先される。
「走って」「来ない」「話した」など、動詞が助詞や助動詞と組み合わさった時にどの部分が動詞なのかを正確に答えるには、活用が分かってないといけない。
抜き出し
抜き出す部分を探す前に、どのような解答になるのかを想定する。その上で、文字数指定を利用して文章から抜き出す部分を探す。
字数の指定がかなり重要になってくるのでそこを意識する。
選択
選択肢を1つずつ消していく。例え明らかに答えになりそうなものがあっても、必ず他の選択肢は間違いだという根拠を示すようにする。
穴埋め
次数が指定されているので、抜き出しとほとんど同じ。
記述
自分で答えを作ろうとする必要はない。必ず文章の中に答えに近い部分があるので、それを抜き出すような形で答えれば良い。二箇所抜き出して組み合わせるといった場合もあるが、基本的には抜き出し問題と同じ。
「〜 という書き出しに続けて」といった注意書きがある。続く形になるように言葉の微調整が必要な場合もあるので注意する。
第3問
第3問でよく出題されるもの
挿入
選択
熟語構成
穴埋め
抜き出し
挿入
説明文における挿入は、必ず論理的に解答できる。感覚だけで選択肢を選ばないようにする。
例えば「確かに○○は〜だが、××はどうであろうか。」という文の挿入の場合、この文の前は「○○が〜である」という事を説明する文が位置し、この文の後には「××はどうであるか」という内容が位置すると考えられる。
入試で出題される挿入問題はこれくらい分かりやすい場合が多いので、前後の文と論理の流れが一致するものを探す。
熟語構成
二字熟語における二つの漢字の関係を考える。
関係の種類は限られているので、覚えてしまえば良い。例えば登山は「山に登る」、日没は「日が没する」のように言葉に直すと分かりやすくなる。
第4問 (古文、漢文)
高頻度で古文が出題され、まれに漢文が出題される。
古文の場合は、
・現代仮名遣い
・穴埋め
・記述/抜き出し/選択
という構成である。
現代仮名遣いは、ルールを把握するだけなので必ず得点する。「全て平仮名で」などの指示に注意。
古文は、現代語訳が横についているので、ほとんど現代文と同じである。
問2、問3は現代文にも同じタイプの問題があるので、同じように解けば良い。
現代文との違いとして、必ずしも全訳があるわけではないことと、古文は省略が多いことに気をつける。
訳がない部分はある程度推測しつつ、省略(特に主語の省略が多い)を補って読むことが重要。
第5問 作文
資料の読み取り問題と、自分の考えを述べる問題がある。
まずは注意事項をきちんと守ること。
自分の考えを述べる問題では、文章の構成にテンプレートがあるのでそれに則って書く。
具体的には、まず自分の意見、立場を明確にすること。
例:「私は、〜に賛成です。」、「私は、〜するのが良いと思います。」
次に、その理由を複数述べること。
例:「理由は二つあります。一つ目の理由は、〜。二つ目の理由は、〜。」
最後に、まとめを書く。
例:「以上のように、〜は〜という点で〜と言えます。」、「これらの理由から、〜をすることで〜という問題が解決すると考えます。」
また、自分の意見に対する反論を想定して、その解決策を提案する形にすると、より説得力にある文章が書ける。
例:「〜という反対意見がありますが、〜することで対処できます。」
具体例を加えるとわかりやすい文章になる。
例:「〜である。例えば、〜。」
あとは、とにかく練習が必要である。何度も先生に添削してもらいながら、上手な構成の文章をスムーズに書けるように訓練するのが良い。
その他の科目はコチラ
その他の科目については、以下のページで紹介している。一緒に読んでほしい。
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