※麗澤瑞浪は中学校もあるが、ここでは、高校についての記事のみを掲載する。
目次
学校情報
所在地:〒509-6102 岐阜県瑞浪市稲津町萩原166-1
TEL:0572-66-3111
設立:1960(高校)
共学・別学:男女共学
課程:全日制課程
設置学科:普通科
制服:冬服は男女共に紺色のブレザー、夏服は男子が白の半袖カッターシャツ、女子が白のセーラー
アクセス:名古屋駅発JR中央線・瑞浪駅下車、タクシーで約10分
麗澤の理念とめざす生徒像
知性と人間性を兼ね備えた「こころ」を育てる
麗澤瑞浪がめざす教育ーそれは「こころ」を育てること。そして、知育・徳育・体育のバランスのとれた、心身ともに健全な人間を育成すること。
社会で有為の人材として活躍するために「知性」を最大限に活かすのは、その人の「人間性」。正しい道徳的価値観と、他者への共感的態度を持った「こころ」を育てることがもっとも大切だと考えている。
創立以来一貫して、揺るぎない教育理念の下、学校生活や寮生活のあらゆる場面を通して、生徒に「自立」、「感謝」、「思いやり」の心を養うことに力を注いできた。教師が生徒一人一人を大切にする姿勢を持って気を配り、生徒の「こころ」を育てている。
また、中学だけでなく高校においても道徳の授業を必修とし、学校独自の教科書とプログラムを準備して、実践的な「こころ」の教育に努めている。
理念
創立者廣池千九郎が提唱した道徳科学「モラロジー」に基づく知徳一体の教育を基本理念とし学生生徒の心に仁愛の精神を培い、その上に現代の科学、技術、知識を習得させ国家、社会の発展と人類の安心、平和、幸福の実現に寄与できる人物を育成することを目指している。
めざす生徒像
- 大きな志を持って真理を探求し高い品性と深い英知を備えた生徒
- 自然の恵みと先人の恩恵に感謝し万物を慈しみ育てる心を有する生徒
- 自ら進んで義務と責任を果たし国際社会に貢献できる生徒
誓いの詞
誓いの詞(ちかいのことば)は、麗澤教育の理念である道徳教育の考えを生徒に理解しやすくするために定めたもので、ホームルームや生徒寮等に掲示し、必要に応じて唱和している。
- 生命の根源である天地自然の大いなる御恵に感謝する
- 利己心や高慢心に打ち克ち、品性の向上に努める
- 家の伝統・国の伝統・精神伝統に感謝、報恩の実行に努める
- 思いやりの心を深め、進んで義務と責任を果たす
- 奉仕の精神に徹し、母校の発展と世の人々の幸福の増進に尽くす
寮教育
学びのつづきは「ただいま」から
「おはよう」から「おやすみ」までが、学びの場である麗明寮。日々のあらゆる場面で、喜怒哀楽や思いやりの心、感謝の気持ちを仲間と共有しながら過ごすことができる。
学習だけではなく家事の一つひとつや共同作業の中から、気づきを得て成長していく。仲間たちの支えがあるからこそ、どんな課題にも立ち向かうことができる。生活そのものから学ぶ毎回は、人間的成長に直結する貴重な時間となるだろう。
寮の目標「自立・感謝・思いやり」
高校1年生
基本的生活習慣の確立と素直な心・感謝の心
自分のことが自分ででき、規則正しく生活できるお世話になってる人への感謝の心が持てる
高校2年
協調性と思いやり
他人の長所を見るよう心がけ、協調性と思いやりの心を持って生活できる
高校3年生
率先垂範と自立
すすんで他の人のお世話をすることを心がけ、自分に厳しく目標に向かって最大限の努力をできる
高等学校について
学力、進路、適正に応じて柔軟に対応
麗澤瑞浪の朝は読書からはじまり、教員と生徒が協力し合いながら落ち着いて学ぶ環境を作っている。
1クラス30名の少人数クラスでは、英国数を中心に習熟度別授業を実施し、生徒一人ひとりの学力に合わせたきめ細かな対応をしている。
大学受験用に、放課後と長期連休中には「進学講座」を開講。
こうした講座は通常授業の延長と位置づけているため連携が密で、通常授業の補足や応用などを中心に展開している。
また麗澤瑞浪では、高校でも道徳授業が必須科目で、社会生活の基礎である他者への思いやりをはじめ、礼儀やマナーといった当たり前のことを習慣として身につけるため、心の教育に力を入れている。
こうして生徒たちは、豊かな人生を送るための一生の財産を一つひとつ手に入れながら、麗澤瑞浪を巣立つその日まで充実した3年間を過ごす。
高等学校教育の特徴・コース制〜進路別の2コース制〜
より進路が多様化する中、一人ひとりの進路希望にきめ細かく対応するため、2コース制を実施していて、学習状況や習熟度に応じた対応が可能なため、志望校へ最短ルートで近づくことができる。
特進コース
- 週36時間授業+進学講座
- 大学入試に対応した効率的なカリキュラムを準備
進路目標:難関国公立大、難関私大
進学コース
- 週35時間授業
- 部活動と学習を両立させ、多様な進路に対応
- 大学授業に有利な「話す・書く」力を養う
進路目標:私立大、短大
文武両道で真の「ゆとり」ある教育
麗澤瑞浪は、週6日制で土曜日も通常授業を展開。
土曜日に4時間授業があるため、平日の放課後は部活動や生徒会活動、学習の遅れを取り戻すための学習時間の確保が可能。
こうしてゆとりある学習時間を確保し、丁寧できめ細かい学習指導を行うことが、真の「ゆとり」ある教育と考えている。
「自学」が学習の基本
学習の基本は「自学」。つまり、自分で今何が必要かを考えて、自ら学ぶことができる姿勢を養うことが大切。
さらに、しゃべらず黙って学習する「黙学」、人に頼らずひとりで学習する「独学」という態度も併せて指導。毎週月曜日の放課後は学習の日と位置づけ、全員が自学に取り組んでいる。
一人ひとりに合った進路指導
高校の3年間はそれぞれの将来を決めようという時期であり、麗澤瑞浪では、90%を超える生徒が大学・短大進学を目指すが、一人ひとりの将来に応じた指導ができるよう、個人面接を重視。
キャンパス見学会、社会人講話、大学模擬授業など、おりにふれて進路を考える機会を多く設け、将来のイメージを具体的に持てるよう工夫をしている。
国公立や難関私大を目指す「特進コース」
私立大学等への進学を中心とした「進学コース」の他に、国公立大学や難関私立大学への進学を目指す生徒のために「特進コース」を設置。高い志を持った仲間たちと共に、高め合い支え合って、毎年国公立大学への高い合格率を誇っている。
大学受験用「進学講座」で実力養成
受験対策を充実させてほしいという声に応えるため、大学受験対策用に進学講座」を開講し、麗澤瑞浪の教員が、放課後と長期休業中に学習指導を行う。生徒の学力や弱点を知っている教員たちによる講座だからこそ、効率的に学べて実力がつく。
留学制度の充実で盛んな国際交流
6カ国14校協定と交流協定を結んでいるので、短期、中期、長期に渡っての交換留学が盛んだ。
麗澤瑞浪のキャンパスを見渡すと、さまざまな国からの留学生が一緒に歩いている姿が見られる。
海外留学する生徒はもちろん、留学しない生徒も積極的な国際交流ができる環境が整っている。
国際交流(留学制度)について
留学の条件
海外留学を希望する生徒に次のような語学研修を紹介している。ただし、留学を行うためには次の条件が必要となる。
- (留学許可学年)高校第1学年2学期終了以降
- (留学期間)留学期間は3ヶ月以上12ヶ月まで
- (留学許可)校長は教育上有益と認める場合には、次の各号について審査の上、留学を許可
- 留学目的が適正であること
- 人物、成績、健康状態が良好であること
留学のパターン
おすすめしている留学パターンは以下のとおり
- 1年間留学する場合 高校1年生の3学期から高校2年生の2学期までの1年間
- 3ヶ月間などの短期留学の場合 高校2年生の1学期、2学期、3学期のいずれか1学期間
偏差値:49
受験時の公立校(あくまで参考):恵那高校(普通) 56 瑞浪高校(普通) 47 東濃フロンティア高校 42
その他の併願校(私立):中京学院大付属中京高校(特別進学・プロシード) 50 多治見西高校(国英) 49 中京学院大付属中京高校(特別進学・プログレス) 44
主な進学実績(平成29年)
国公立
京都大学 2名 大阪大学 1名 名古屋大学 1名 九州大学 1名 弘前大学 1名 筑波大学 1名 千葉大学 1名 東京海洋大学 1名 金沢大学 1名 名古屋工業大学 3名 愛知教育大学 1名 岐阜大学 3名 三重大学 2名(医学部医学科1名) 和歌山大学 1名 滋賀県立大学 2名 大阪市立大学 1名 大阪府立大学 1名
私立
南山大学 5名 愛知大学 6名 中京大学 2名 名城大学 13名 豊田工業大学 1名 愛知淑徳大学 7名 愛知学院大学 8名 金城学院大学 4名 名古屋外国語大学 8名 名古屋学芸大学 6名 中部大学 7名 岐阜聖徳大学 7名 同志社大学 6名 立命館大学 11名 関西学院大学 4名 関西大学 2名 龍谷大学 2名 近畿大学 20名 京都産業大学 4名 早稲田大学 1名 青山学院大学 1名 明治大学 3名 中央大学 1名 立教大学 4名 法政大学 1名 東京理科大学 3名 明治学院大学 1名 駒沢大学 1名 日本大学 5名 東海大学 2名 専修大学 1名 東洋大学 3名
系列校
麗澤大学(外国語学部) 5名 麗澤大学(経済学部) 4名
※一部抜粋
麗澤瑞浪高校はどんな学校か
教育面はどうか
学習指導がしっかりしているため、課題の量が多かったり、校則も厳しいためあまり自由な感じがしないという面もあるが、先生が生徒にきちんと対応してくれるため、学習するにはとても良い環境で、寮で生活する子は精神的に自立できるようになる。
また、担当教師以外の先生とも関わりが持てるため、色んな先生と進路に向けての相談やアドバイスがもらえる。
上位の大学への進学を目的とした選抜クラス、そうでない進学クラスの2種が存在しており、求めれば与えられる環境が整っている。
校則は厳しいか
アルバイトはもちろん、携帯の持ち込みも禁止されている。
毎月1回風紀検査といって、髪色やピアス、スカート丈などをチェックされる。また、その日以外でも校則違反がみつかると、イエローカードやレッドカードを出される。
恋愛は禁止で、大学受験で推薦をうけようと思っても彼氏か彼女がいることが発覚すると推薦がもらえない場合がある。
施設や設備はどうか
とても敷地が広く、自然に囲まれていて過ごしやすい環境で、設備としては大きな食堂があったり、高さを変えることのできるプールがあるため、授業でも水泳がある。
そして、広くて自然豊かな所を活かして敷地内にはゴルフコースもあって、主にゴルフ部が活動に使っている。
また、体育館とグラウンドは3つあり、図書館は約3000冊の本があり、雑誌も置いてあるのでいついっても楽しめる。
部活動
運動部
・剣道(男女) ・硬式テニス(男女) ・サッカー ・ゴルフ(男女) ・卓球(男女) ・水泳(男女) ・硬式野球部 ・陸上(男女) ・弓道部(男女) ・バスケットボール(男女) ・バレーボール(女) 軟式野球
文化部
吹奏楽(男女) 太鼓(男女) ピアノ(男女) 陶芸(男女) 美術(男女) 茶道(男女)
※平成30年の実績としては、ゴルフ部が個人で全国大会出場、吹奏楽部が県大会出場、剣道部がインターハイ出場
茶道部は単独では加入できず、他の部活動との兼部となる
年間行事
4月:入寮、入学式、研修旅行(1年)
5月:キャンパス見学会(高2)
6月:麗明祭(文化祭)、社会人講話
7月:体験入学
8月:学習強化合宿、皇居奉仕
9月:陸上競技会、学年行事
10月:寮内体験発表会
11月:台湾修学旅行(高2)
1月:寮役員研修、百人一首かるた大会
2月:生徒会行事、定期演奏会
3月:卒業式
※新入生歓迎の意味を込めた野外昼食会(先生やその他職員が屋台で料理を提供し、芝生の広場にビニールシートなどを敷いて皆で食事をしながら親睦を深める)、球技大会や陸上競技会など、わりと充実しているが、規則が厳しいため、そこまで楽しめないという声が多い。
入試について
募集定員:特進コース 60名 進学コース 105名(予定)
寮生と通学生を募集
提出書類:志願票、調査書、検定料振込金受取書、受験票、推薦書(推薦試験のみ)、返送用封筒
試験場所:麗澤瑞浪高校
検定料:13,000円
推薦入学試験(単願)
応募資格:
- 平成31年3月中学校卒業見込みである人
- 中学校長が推薦する人
- 本校を第1志望(単願)とする人
選考方法:学科試験(国語・数学・英語)、面接試験(個人)・書類
一般入学試験(単願・併願)
応募資格:
- 中学校卒業、または平成310年3月中学校卒業見込みである人
- 他の高校との併願も可能
選考方法:
A方式:単願(寮生・通学生)、併願(寮生)
学科試験(国語・数学・英語)、面接(個人)・書類
B方式:併願(通学生)
学科試験(国語・数学・英語)・書類
備考
- 「通学生」は親元から通うことを原則とする。事情によっては、祖父母、伯父母、叔父母宅からの通学を認めることもある。
- 願書提出後の「寮生」「通学生」の変更は原則として認めない。
- 納入された検定料と入学金は理由のいかんにかかわらず返還しない。
- 出願に際し、希望するコース(特進・進学)を選択して、必ず志願票に記入すること。
まとめ
麗澤瑞浪高校は偏差値は決して高くないが、進学実績は抜群に良い。
過去には東京大学や名古屋大学医学部医学科の合格者を輩出したほどだ。
規則は厳しいが、寮生活などを通して、卒業する頃には生徒一人一人が人間的にもたくましくなれる環境である。
イベントも盛りだくさんで、部活動にも力を入れているので、文武両道を体現したい人にはもってこいの学校である。
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