このページは、岐阜県立東濃高等学校についての基本的な情報を提供するものである。
これから入学試験を迎える受験学年の生徒諸君や、その親御様にぜひ読んでいただきたい。
岐阜県では、平成30年(2018年)より全日制普通科の高校入試において、全県一区制を導入することになった。
これにより、受けられる高校の制限がなくなり、岐阜県民であれば自由に通いたい高校を選ぶことができるようになった。
以下、岐阜県立東濃高等学校について紹介していこう。
目次
学校情報
所在地 岐阜県可児郡御嵩町御嵩2854-1
設 立 1896年(明治29年)
教 訓 克己・友愛・誠実
目 標 あじみができる東濃高校をつくりあげよう(あいさつができ、時間を守り、正しい身なりができる生徒になろう。)
アクセス
名古屋鉄道(名鉄)広見線「御嵩駅」下車、北側へ進み、徒歩10分
東海環状自動車道「可児御嵩インター」から東へ15分(自動車の場合)
生徒数 約360人(明確な数字が公表されていないが毎年120人を募集の定員としている。)
学科
1年次に進路適正調査や、就職ガイダンス等を行い、2、3年次に7つの類型に分かれて学習を進めることになる。
以下、各類型。
社会科学類型
主に、古典、国語、地歴、政治経済を中心に学習する。
人文科学や社会科学系の分野に興味があり、その方面の進路を目指している学生が多い。
進む進路としては、文系大学、文系短期大学、専門学校が多いようだ。
国際文化類型
主に、英語会話、英語表現、異文化理解を中心に学習する。
外国語や異文化交流に興味があり、コミュニケーション能力を高めたい学生が多い。
進む進路としては、文系大学、文系短期大学、専門学校が多いようだ。
自然科学類型
主に、数学、物理、化学、生物を中心に学習を進める。
自然科学や理数科目に興味や関心があり、理工系への進学を目指している学生向き。
進む進路としては、理系大学、理系短期大学、専門学校が多いようだ。
看護・保育類型
生活と福祉、保育、ファッションや造形を中心に学習を進める。
看護や福祉、介護や家政、保育に興味があり、その方面への進学を目指している学生を対象としている。
進む進路としては、大学や短期大学、専門学校への進学ほか、就職も可能。
地域づくり類型
地域学習(地理・歴史、産業、政策)を中心に学習を進める。
郷土の歴史や文化などを学びながら地域の方と交流し、町づくりについて学習を進め、将来的に地域の担い手を目指すというもの。
進む進路としては、大学や短期大学、専門学校への進学のほか、就職も可能となっている。
ビジネス類型
簿記、ビジネス基礎、情報処理を中心に学習を進める。
就職に向け、幅広い教養を身につけるとともに、商業やビジネスの基礎を身に付けたい学生向き。
進む進路としては、就職が最も一般的な選択肢になる。
工業類型
工業技術基礎、製図、工業数理基礎を中心に学習を進める。
就職に向けて幅広い教養を学ぶとともに、工業の基礎を身に付けたいと考えている学生向き。
進む進路としては、理系大学や理系短期大学のほか、就職も可能である。
概要
本学は1896年に設立された、全日制の単位制普通科高等学校である。
2004年には単位制に改編されている。
他の普通科高校との最も特徴的な違いに単位制というものがある。
学生自身が自分が進みたい進路に必要な学習を選択し、効率的に学ぶことができる。
幅広い進路に対応するために、多岐にわたるコースが7つ用意されており、1年次に行われる進路相談や、学生一人一人の夢や目標を元に適切なコースへと進む。
一方で、入学時点では進路ややりたいことが曖昧なままの学生でも進路選択に困らないように、模擬講義や職業別講座などを設けている。
また、少人数指導を行なっているため、生徒の理解度に応じてじっくりと学習を進めることができるので、目指す進路に必要な勉強が効率的に進められる。
なお、設立から100年以上経っており歴史がある学校だが、学校の設備は補修や補強が頻繁に行われているため綺麗である。
偏差値
偏差値は37。ただ、大学進学を目指すコースと就職を目指すコースが共存している状態なので、あまり参考にならない。
あくまで、目安程度で考えて欲しい。
入試情報
岐阜県の公立高校の入試制度に従い実施される。
一次選抜試験では、標準検査(国数英理社)と面接試験を実施しており、
二次選抜試験では、学力試験として国語、数学、英語と面接試験を取り入れている。
その他、独自検査選抜として入試を受ける学生を対象に、自己表現を取り入れている。
出典:平成30年度入学者選抜実施概要 公式HPより
http://school.gifu-net.ed.jp/syoyo-hs/jhs/pdf/30_kennsagaiyou1.pdf
合格実績
大半の生徒が進学を希望しており、主に愛知県や岐阜県の大学へ進学している。
昨年度の実績は以下である。
四年制大学9名
短期大学8名
専門学校18名
就職 47名
その他 8名
となっており、主な進学先としては
岐阜女子大学、中部大学、東海学院大学、中部美容専門学校などとなっている。
主な就職先としては、伊藤園、慈恵会、善都(ZENT)など多数。
詳しくはホームページ下部を確認して欲しい。
平成29年度 卒業生進路実績より
部活動
運動部
野球部、バスケットボール部、バレーボール部、テニス部、陸上競技部、柔道部、弓道部、卓球部
文化部
美術部、調理部、吹奏楽部、情報部、茶華道部、English Club、ロボコン部
過去、地学部やコーラス部も存在したそうだ。
活動時間は2月〜10月が18時半まで、11月〜1月が17時半までに完全下校となっている。
今年の実績では、ロボコン部が7月に開催された「LEGOロボットコンテスト」で優勝し、9月に行われる全国大会の出場が決まっている。
特色
在学中に資格やその後の進路で必要になるスキルを習得することができるということが、最も特徴的で、その点で特色と言えるものに保育実習がある。
看護・保育型に進んだ生徒が対象となるのだが、8月に保育園で実習生として働くことができるというものだ。
高校卒業後に、保育の資格を取るために専門学校に通って、その中での実習というのが一般的だが、高校在学中に実際の保育の現場で働くことができるという経験は貴重である。
高校在学中に資格を取ることはできないが、保育の現場をいち早く体験できるというのは、その後の進路選択の一助となることは間違いない。
また、在学中は比較的自由に進路変更が可能となっている。
これは、単位制の学校ならではのメリットで、卒業に最低限必要な単位は共通であるものの、自由選択の単位が学校で用意されている7つのコースに該当する形で取得する必要があるためである。
例えば、2年次に看護・保育型に進んだが、途中で国際文化型に進みたいとなった場合は、看護型で取っていた単位の中で、国際文化型と共通のものを引き継ぎ、その後コースが変わった段階で、国際文化型のコースに該当する単位を取り直せばいい。
しかし、状況によっては3年で卒業することができなくなってしまうことも考えられるので、学校でしっかりと相談して欲しい。
いずれにおいても、早い段階で進路を決定しておくことが大切である。
年間学校行事
4月 入学式
6月 球技大会、模擬講義(2年生)
7月 オープンキャンパス
8月 フィールドワーク、企業見学(3年生)、保育実習
9月 芸術鑑賞会
10月 赤陵祭(文化祭・球技大会)
11月 強歩大会
1月 百人一首大会
2月 修学旅行、キャリア育成プログラム(1年生進路相談)
3月 卒業式
今回、この学校行事については、岐阜県立東濃高校のページを参考にさせていただいた。
学校行事の様子など、写真を交えて校内の様子を発信している。
この記事を読み興味を持った方は、ぜひリンク先を訪れてみて欲しい。
出典:岐阜県立東濃高校ホームページ
まとめ
今回、岐阜県立東濃高校の記事を書き感じたのは、生徒自身の自主性と早い段階での進路選択の必要性であった。
当校は普通科高校ではあるが、単位制を導入しており、商業や保育といった専門的な学習をも受けることができるため、どちらかと言えば専門学校に近い印象を持った。
現在、高等学校に進学する高校生の大半は、進学を希望しているために、専門学校に近い学習形態を取っている当校への入学はある種進路選択の幅を縮めてしまうことになるかもしれない。
つまり、当校に入学する前の段階で、ある程度進みたい進路に該当する学習ができるという確信を持ってから入学する方が後々、間違いはないのではないだろうか。
しかし、東濃高校もそうした進路選択に迷っている生徒のケアは万全に行なっているはずなので、漠然と入学した生徒もきっと理想の進路を見つけることができることだろう。
いずれにおいても、将来やりたいことがある生徒には当校は理想の進路なのではないだろうか。
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