岐阜・東海地域の高校生にとって、豊橋技術科学大学は主要な志望校の一つ。
そこで本記事では、豊橋技術科学大学の基礎情報、学部・学科の情報から入試攻略法まで、全てを詳しく説明する。
豊橋技術科学大学については、本記事さえ読めば合格までたどり着けるようにしておいた。
この大学の受験を考えている生徒は、いま必ず目を通して欲しい。
目次
豊橋技術科学大学の基礎情報
入試に直結するものではないが、まずは豊橋技術科学大学の基礎情報を共有しておく。
豊橋技術科学大学 / Toyohashi University of Technology
- 設立:1976年
- 学長:大西 隆
- 使命:技術を支える科学の探究によって新たな技術を開発する学問、技術科学の教育・研究
- アクセス
豊橋技術科学大学の設置学部や研究施設
設置されている学部・研究科(大学院)・研究施設等は以下の通り。
-
工学部
- 機械工学課程
- 電気・電子情報工学課程
- 情報・知能工学課程
- 環境・生命工学課程
- 建築・都市システム学課程
-
工学系研究科
- 機械工学専攻
- 電気・電子情報工学専攻
- 情報・知能工学専攻
- 環境・生命工学専攻
- 建築・都市システム学専攻
学部・大学院の他に、技術科学イノベーション研究機構やグローバル工学教育推進機構など、様々な組織が存在している。
豊橋技術科学大学に通うワケ
名大についての基礎情報や学部・学科について理解したところで、こんどは豊橋技術科学大学の特長・実績を見ていこう。
豊橋技術科学大学の特徴
この大学は、指導的技術者の養成という社会的要請に応えるため、実践的な技術の開発を主眼として大学院に重点をおいた新構想の大学となっている。
科学に裏付けされた技術、つまり「技術科学」の教育・研究を使命としていることから、例えば以下のような特徴がある。
- 3年次に300名という大量の編入学定員を設けている。
- 入学者選抜のうち、推薦入学の割合が大きい。
- 学部が学際的に編成されている。
- 学部と工学系研究科修士課程の定員をほぼ同数としている。
総じて、学部だけでなく大学院までの一貫した教育体制が特徴といえる。
豊橋技術科学大学からの進路
豊橋技術科学大学を卒業した学生の進路は以下のようになっている。
特に電気・電子情報工学科および情報・知能工学科で大学院への進学率が高くなっている。
他の学科でも7割以上の人が大学院へ進学しており、「大学院までの一貫した教育」という豊橋技術科学大学の特徴が数字に表れているといえる。
主な就職先(平成30年度学部卒業生)
産業分類別の就職先データも公開されており、次のようになっている。
学部卒業生の就職先は以下のようになっている。
- 東海旅客鉄道
- アイシン・エイ・ダブリュ
- NTTドコモ
- 日立製作所
- 三菱自動車工業
- オーエスジー
- 富士ソフト
- ルネサスエレクトロニクス
- IHI運搬機械
- 奥村設計事務所
- 兼房
- 熊谷組
- ダイキン工業
- 西日本旅客鉄道
- 日本特殊陶業
- 宮川工機
- ユニチカ
- ローランド
- ローランドディー・ジー
豊橋技術科学大学「就職先一覧」より。
学部卒業生がすぐに就職する割合は少ないため、これらの企業への就職者数はほとんど1名となっている。
豊橋技術科学大学出身の著名人
ものづくりを中心として優れた人材を輩出している豊橋技術科学大学。
豊橋技術科学大学出身の著名人を紹介する。
- 曽我 朋義:化学者、工学博士、慶應義塾大学教授
- 五日市 剛:工学博士、実業家、作家
- 野村 得之:愛三工業社長、元トヨタ自動車電子技術領域長
- 乙一 :小説家
- 石井 政之:ジャーナリスト
豊橋技術科学大学入試攻略
次はいよいよ、豊橋技術科学大学の入試攻略について説明していく。
入試形態と日程(平成31年度)
入試形態は「一般」「推薦」「AO」「私費外国人留学生」
入試形態は
- 一般入試(前期日程)
- 推薦入試(工業に関する学科等)
- 推薦入試(普通科・理数に関する学科等)
- グローバル技術科学アーキテクト養成コース入試(AO入試第1次募集)
- グローバル技術科学アーキテクト養成コース入試(AO入試第2次募集)
- 私費外国人留学生入試
となっている。
各々の募集人数は以下の通りだ。
豊橋技術科学大学の入試では、一般入試以外の募集人員数の割合が高くなっていることがわかる。
これは、すでに述べたアドミッションポリシーの通りだ。
各試験種の入試日程
現在、AO入試と推薦入試の募集要項が発表されている。
各々の入試日程は以下の通りだ。
- AO第一次募集(面接):令和元年11月26日
- AO第二次募集(面接):令和2年1月17日
- 推薦入試(面接、小論文および素養調査):令和元年11月26日
AO入試第1次の出願期間は令和元年10月24日〜同10月30日、第2次は令和元年12月19日〜同12月25日となっている。
推薦入試の出願期間は令和元年11月1日〜同11月7日だ。
特にAO第1次の出願期間はすぐそこに迫っているため注意しよう。
一般入試対策
豊橋技術科学大学の一般入試対策については、別のページでの解説を予定している。
完成し次第公開する。
推薦入試の攻略法
推薦入試の募集枠は、「工業に関する学科等」「普通科・理数に関する学科等」で別れている。
工業高校や商業・情報系の高校は前者で、それ以外は後者というイメージだ。
履修内容についても制限があるので注意しておこう。
入学者の選抜は、
- 推薦書、調査書
- 面接
- 小論文
- 素養調査(数学、英語)
により行われる。
素養調査の範囲は、「工業に関する学科等」では 数学I および C英語I、「普通科・理数に関する学科等」では 数学I II A B および C英語I となっている。
各種目の配点は以下の通りだ。
面接(口述試験を含む) | 90点 |
小論文 | 30点 |
素養調査(数学) | 40点 |
素養調査(英語) | 40点 |
推薦書・調査書 | 50点 |
合計 | 250点 |
面接の配点が大変高くなっているので、面接対策に注力するのが重要だ。
学校の先生にお願いして、すぐに面接練習を始めよう。
豊橋技術科学大学の併願校
豊橋技術科学大学を受験する生徒は、私立でいうと南山大学、愛知工業大学、大同大学、静岡理工大学、愛知工科大学、東海大学を併願することが多いようだ。
まとめ
豊橋技術科学大学について、
- 基本情報
- 設置学部・学科
- 名古屋大学の強み・就職先
- 入試対策
といった幅広い内容を説明してきた。
豊橋技術科学大学に興味をもったら、早速勉強をスタートしてみよう。
合格した暁には、優れた学びの場としてあなたを迎え入れてくれるだろう。
詳しく知りたいあなたへ
豊橋技術科学大学の入試については、大学のHPで詳しく説明されている。
ここでは説明しきれなかった内容も全て載っているので、必要に応じて参照してほしい。
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