【偏差値52】中津高等学校の情報まとめ

このページは、中津高等学校についての基本的な情報を提供するものである。

これから入学試験を迎える受験学年の生徒諸君や、その親御様にぜひ読んでいただきたい。

岐阜県では、平成30年(2018年)より全日制普通科の高校入試において、全県一区制を導入することになった。

これにより、受けられる高校の制限がなくなり、岐阜県民であれば自由に通いたい高校を選ぶことができるようになった。

以下、岐阜県立中津高等学校について紹介していこう。

学校情報

所在地 岐阜県中津川市中津川1088-2設立 1906年(2007年に恵那北高等学校を統合)教 訓 誠実信頼

建学の精神 自由と個人の尊重

制服 男子は一般的な学ラン 女子はブレザー(設立当初から制服は変わっていない)

アクセス
JR中央本線 中津川から徒歩9分
JR明知線 恵那駅から徒歩20分
JR中央本線 瑞浪駅から徒歩36分

定員 普通科200名(平成30年度募集要項より)

教育目標 知・情・意の調和がとれた、人間性豊かな、たくましい生徒を育成する

教育方針

「自由と個人の尊重」を指導の根底におき、生徒一人一人の個性を生かした自己       実現の推進を図る。
「公共の精神」を醸成し、活力ある地域づくりに貢献できるグローバルな視野をもった人   材を育成する。
「正義を希求し、真理を愛する」精神を基に、自他を敬愛し、学問を追求できる人間形成   を図る。

学科

本学は単位制普通科高校である。

募集人員は毎年200名となっており、そこから1クラス40名の5クラスに分かれて教育が行われていく。

本学の特徴は少人数制指導にあり、校訓にもなっている通り学生の自主性を追求した学習方法が取り入れられている。

その方法は、2年次までで大学入試センター試験に必要な勉強を終わらせてしまい、3年次はそれぞれ生徒が進みたい進路に向けた学習ができる時間として用意されている。

 

クラスは、1年次は各クラス共通で「英語」「数学」「国語」を中心に授業が進められる。

2年次に、文系と理系のクラス分けられる。3年次には各生徒が目指す進路に向けて必要な学習を選択して受講できる。

”特講”という本学独自の授業が用意されており、大学や科目に特化した指導を受けることができる。

また、難関大学及び、医学部を目指す学生のために特進クラスも用意されており、2年次の文系、理系のクラス選択の段階で進むことができる。

 

月曜、水曜、金曜は6限、火曜、木曜は7限授業を実施しており、特進クラスのみ理系3科目の対応として、週二回の7限授業の後に放課後の補習授業と、土曜日に集中講座が用意されている。

設立100周年を記念し「旭陵留学プログラム」という留学制度が用意されている。

これは、毎年2名の学生がアメリカ合衆国またはカナダへと留学できる制度である。

また中津高校の同窓会より毎年100万円の助成金を受けることができる。

選出の条件は、校内の1・2年生の希望者かつ、SLEP(Secondary Level English Proficiency Test)と呼ばれる留学を希望する学生向けの試験があり、優秀な成績を納める必要がある。

 

本学は英検の取得にも力を入れており、毎年多くの学生が受験する。

2009年には、2級を130名、準2級を300名が受験しており、全国に26ある優良校の一つにも数えられている。

概要

本学は岐阜県中津川市にある、単位制普通科高等学校であり、

1906年、中津町立中津高等女学校として設立され、その後1948年に学制改革により校名が現在の中津高等学校に改称された。

平成19年(2007年)に恵那北高等学校と統合され、全日制単位制普通科高等学校として現在の中津高等学校がある。

統合により、旧中津高等学校にあった英語コース、自然科学コースは廃止され、単位制普通科のみの募集となった。

 

校風にもある通り、学生の自主性を重んじており、5つの指針に基づいて教育が行われている。

1.全ての生徒に進学重視の授業

1週間に32単位の授業をベースとしながら、学生一人一人の進路に目指した効率的な学習ができる体制を整えている。

特に、2年次までに大部分の高等学校卒業に必要となる学習を終わらせることで、3年次には個々が行きたい進路に必要な勉強時間を効率的に確保できるようにしている。

2. 夢探しから実現までを効率的にサポート

LHR(ロングホームルーム)の時間を多く用意し、1年次から夢実現進路ガイダンスを実施している。

早い段階から徹底した進路相談を行うほか、高大接続として中京学院大学と協力しており、大学講師の課外授業の時間が多く用意されている。

3. 特進クラスの設置

難関大学を目指す学生のために、普通科の中に特進クラスが設置されている。

医学部受験に対応するため、理系3科目の授業も行われる。

4. 海外留学制度

前述の通り、毎年2名を補助金付きで海外へ留学させている。

5. 学びに最適な環境

県下唯一の敷地面積を誇る本校では、学生が集中して学業に専念できるための環境が整備されている。

校内はとても綺麗で、トイレや図書館など最新の設備が整っている。

また、中津川市という自然豊かな土地柄のもと、のびのびと学習を進められる環境が整っている。

また設立から現在まで、100年以上の歴史ある学校である本校だが、設立当初から学生服が変わっていない。

偏差値

偏差値は52。岐阜県内の公立高等学校が150校あり、その中で35番目に位置する。

偏差値的には中間値であるが、在校生の声によるとそれだけで判断しないで欲しいという意見があった。

具体的には、近隣に競争相手となる高等学校がなく、模試の結果で他校との差を初めて理解するという意見があった。

また、進学希望者の大半が近隣に住んでいる学生のため、難関大学を目指している学生は、広い視野で持って学習を進めていく必要がありそうだ。

入試情報

岐阜県の公立高校の入試制度に従い実施される。

標準検査(国数英理社)と面接、小論文試験を実施している。

定員は普通科で毎年200名で、昨年の志願倍率は1.13であった。

出典:平成30年度入学者選抜実施概要 公式HPより

http://school.gifu-net.ed.jp/syoyo-hs/jhs/pdf/30_kennsagaiyou1.pdf

合格実績

卒業生の大半が4年制大学へ進学しており、ホームページに記載されてる30年度の入試結果では卒業生202名中、55校の公立大学合格数を誇り、私立大学では実に285校に合格している。

以下、主要な合格実績を紹介していく

国立大学

北海道大学1名、富山大学5名、信州大学3名、名古屋大学1名、岐阜大学2名、国立看護大学1名。

公立大学

新潟県立大学1名、長野大学2名、諏訪東京理科大学2名、岐阜県立看護大学2名、名古屋私立大学1名。

私立大学

青山学院大学1名、中央大学1名、立命館大学5名、近畿大学6名、東海大学2名。

部活動

部活動では特にウェイトリフティングの活躍が凄まじく、インターハイの常連校だ。

なんと2009年には、個人の部で全国優勝しており、平成26年度から今年に至るまでの実績がホームページで紹介されているが、毎年1名以上全国大会に出場している。

また、学校ホームページの部活動紹介のページは、本校のコンピューター部が作成しており、キャラクターを交えてわかりやすく紹介されているため、是非一度見て欲しい。

中津高等学校HP部活動紹介より

https://school.gifu-net.ed.jp/nakatsu-hs/bukatsu/bukatsu.html

運動部

陸上部、卓球部、剣道部、弓道部、サッカー部、バレーボール部、バスケットボール部、ハンドボール部、硬式野球部、硬式テニス部、ソフトテニス部、水泳部、ウェイトリフティング部

文化部

吹奏楽部、美術部、書道部、コンピューター部、演劇部、茶道部、理科部、ギターマンドリン部

特色

もっとも学校が力を入れている進路指導が特徴的と言えるのではないだろうか。

学校の校風として、自由を挙げており学生自身が叶えたい夢を持ち、そこに向かうために不自由しないようにサポートする体制が整えられている。

1年生の段階で、しっかりとした進路相談を行い、自分が進むべき進路をある程度決め、文理の判断をさせる

2年次には、勉強を加速させセンター試験レベルまでの基礎学習を完了させ、3年時には各自、目指す進路に向けた学習をさせるという無駄のない構成になっている。

もちろん、2年次までで基礎の学習を終了させるため、授業は多少駆け足になることと考えられるが、本学の進路相談の仕組みによれば、学生自身が早い段階で進路を確定していることが多いことから、皆目標のため頑張れるだろうし、そもそも勉強における熱量も高くなるだろう。

年間学校行事

4月 入学式
5月 遠足
6月 梅の収穫 文化祭・体育祭
10月    芸術鑑賞会 修学旅行 球技大会
11月  ひびきあいの日(人権講習)
12月  旭陵留学認定証授与式
2月 弁論大会
3月  卒業式

4月に行われる遠足では、1年生がリトルワールド、2年生が長野善光寺、3年生が京都へ行ったそうだ。

ホームページには、写真を交えてそれぞれの修学旅行の想い出が紹介されている。

6月に行われる文化祭は旭陵祭と呼ばれ、2日間連続で実施される。

1年生は展示作品、2年生は演示、3年生は演劇となっている(演示とは演劇か展示か選べるということ)。

その他、各部活動による活動もあり大変賑やかなものになるようだ。

遠足同様、こちらも中津高校ホームページにて写真を確認できる。

中津高等学校HP 平成30年度旭陵祭より

https://school.gifu-net.ed.jp/nakatsu-hs/gyouji/H30/kyokuryosai/bunkasai2018.html

今回、この学校行事については、中津高等学校のページを参考にさせていただいた。

学校行事の様子など、写真を交えて校内の様子を発信している。

この記事を読み興味を持った方は、ぜひリンク先を訪れてみて欲しい。

参考:中津高等学校HP

https://school.gifu-net.ed.jp/nakatsu-hs/index.html

まとめ

校風にある通り、学生の自由を尊重することを第一に教育が進められており、学生の自主性を育む環境としては最適な学校だという印象を持った。

自由というのは、同時に責任が伴うことで、ある種自己責任が求められることでもあるが、本校の場合は進路相談、個人授業、単位制の特色を生かし、個々が学びたい学習サポートが徹底しており、無責任に自由を与えるという環境ではない。

つまり、学生個人が自分で考えて自由な道を選択できるまで、助力を惜しまない環境と言えるだろう。

その点から、将来やりたいことが見つからない子や、自分に何が向いているかわからない子、言い換えるなら自分に迷いがある子にとって本校に進むことは決して悪くない環境と言える。

一方で、中津川市という岐阜から離れた場所にある学校なので、岐阜に在住している子は通い辛く、そのため近くに住んでいる子が多いという状況があり、地域性が強い環境とも言えるだろう。

地域に根ざして地方の貢献という観点から見れば、それは素晴らしいことだが、一方で視野が狭いという印象は拭えない。

在学を考えている、または在学中の学生は学校のことだけではなく、他校や他の地域に目を向ける広い視野を持つということを忘れないで欲しい。

総じて、自然豊かで教育熱心な学校なので素晴らしいと私は感じた。

この記事を読んで興味を持ってもらえたら、幸いである。

 

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