【普通科偏差値52】武義高等学校の情報まとめ

このページは、武義高等学校についての基本的な情報を提供するものである。

これから入学試験を迎える受験学年の生徒諸君や、その親御様にぜひ読んでいただきたい。

岐阜県では、平成30年(2018年)より全日制普通科の高校入試において、全県一区制を導入することになった。

これにより、受けられる高校の制限がなくなり、岐阜県民であれば自由に通いたい高校を選ぶことができるようになった。

以下、岐阜県立武義高等学校について紹介していこう。

学校情報

所在地 岐阜県美濃市泉町2-3

設立 1920年(1948年に現在の武義高等学校に改称された)

教訓 うまず おくせず たくましく
(何事に対しても根気強く努力する。どのような困難に対しても敢然と努力する。心身   共に力強く生きる。)

制服 男女共にブレザー(カッターシャツは白ではなく若干黄色がかっている。)

アクセス 長良川鉄道「梅山駅」から徒歩3分

定員
普通科    120名
商業科    40名
情報処理科  40名
計     200名

教育目標

・特色ある学科で夢を実現できる学校
・「一人一人の文武両道」を目指す活力ある学校
・家庭、地域との連携を重視する開かれた学校

各学科紹介

・普通科

5年前(平成25年)から特別進学クラスを設置し、個々の進路に合わせ国公立大学、私立大学への進学を希望する生徒へ柔軟に対応している。

1年次では、皆共通の基礎的な学力指導を行い、2年次で文系・理系の進路選択をし、各コースごとの指導が行われる。3年次では通常の授業とは別に、放課後に追加補習の時間を設け、大学入試に向けた授業を受けることができる。

・商業科

主にビジネス活動に関して、幅広い知識や技術を学習する。

具体的には、パソコンを活用した事務処理の方法や簿記会計を中心に学習を進める。

また、資格の取得にも力を入れており、簿記の資格やパソコンの資格を在学中に取得することを目的としている。

将来、事務やサービス部門の仕事に就きたい学生に向いている。

・情報処理科

パソコンを活用して事務処理に関する、知識や技術を専門的に学習する学科。

また、商業科同様に簿記系の資格取得にも力を入れている。

商業科と似ているが、情報処理科の方がパソコンを使う機会が多く、将来パソコンを用いた業務に就きたいと考えている学生向き

教育概要

本学は男女共学の公立高等学校である。

学科は前述の通り普通科、商業科、情報処理科の3つある。

募集人員は各学科合計で毎年200名となっており、普通科が120名、商業科、情報処理科がそれぞれ40名の募集となっている。

本学の教育方針は少人数制指導である。特に情報系の授業では教員が2名、助手が1名の計3名で授業が行われ、1年次は特に商業の授業でつまずき易いので丁寧に指導が行われている。

普通科

普通科では「わかる授業」をテーマに少人数制で指導が行われている。

また、英語や数学については授業が終わった放課後に補習授業が用意されており、各自自由に受講することができる。

また、平成25年から特進クラスが設置されたことで難関大学を目指す体制が整った。

特進クラス以外の普通科では、1年次は各クラス共通で「英語」「数学」「国語」を中心に授業が進められる。

2年次に、文系と理系のクラス分けられる。3年次には各生徒が目指す進路に向けて勉強を実施している。

また前述の特進クラスも優秀な成績を納めている場合は、2年次の文系、理系のクラス選択の段階で進むことができる。

 

毎週月曜日の7限目に週末課題を対象とした確認テストが実施されているほか、夏休みや土曜日に集中講座が行われており、きめ細やかな教育が施されている。

商業科・情報処理科

商業科・情報処理科では資格取得に力を入れており、毎年多くの学生が資格を取得している。

平成28年の実績では、商業科の学生を対象とした全商検定で、3種目以上において1級以上を取得している学生が29名。

中には、6種目で1級以上を取得して卒業している学生もいるそうだ。

全商簿記では、英語検定まで含めると8科目が用意されており、それぞれの科目が3級からのスタートとなるので、1つの科目で1級をとることでもとても難しいことなので、3科目以上で1級を取得するということは素晴らしい成果と言えるのではないだろうか。

29年度の実績では、

全商簿記1級取得者 23名、ビジネス文書検定1級 47名、プログラミング検定1級 3名、ビジネス情報検定1級 20名、商業経済検定1級 14名、珠算検定1級 1名、英語検定1級 1名、電卓実務検定1級 48名、日商簿記2級 10名となっている。

概要

本学の歴史は古く、2020年には設立から100周年を迎える。

岐阜県美濃市泉町にある国公立高校であり、江戸時代後期の儒家、村瀬藤城が開いた”梅華村舎”ゆかりの地に設立された岐阜県立武義中学校(1920)が前身である。

その後、1948年に学制改革により岐阜県武義高等学校となり、同年、現在の岐阜県立武義高等学校に改称している。

翌年に普通科と商業科が設置され男女共学となり、1950年には定時制の募集もはじまった(1985年に停止された)。

1991年に、現在の学生服(ブレザー)に統一された。

 

教育方針として文武両道を掲げており、全ての生徒に学業と部活動の充足を求めている。

その方針の校訓となっているのが、「うまず おくせず たくましく」である。

これは、学生たちに勉学に向かう際に望ましい姿勢として学校側から生徒たちに伝えているものである。

この校訓は旧校舎時代の校訓「至誠・勤勉・質実・剛健」と伝統訓としている「梅は霜雪を経て清香を発す」が元になっており、美しく、清らかで、逞しくあって欲しいという当時の教訓を現在まで引き継いでいるものである。

長く続いてきた歴史を現在までしっかりと受け継いでいる。

偏差値

偏差値は48-55。岐阜県内の公立高等学校が150校あり、その中で22番目に位置する。

偏差値的には中間値であるが、近年商業科が定員割れを起こしているいるため偏差値に開きがあるものと考えられる。

一方で、普通科としてはそこそこの進学実績があるため、偏差値だけで判断しないで欲しい。

入試情報

岐阜県の公立高校の入試制度に従い実施される。

標準検査(国数英理社)と面接、小論文試験を実施している。

定員は普通科が毎年120名で、昨年の志願倍率は1,03。

商業科が毎年40名で、去年の志願倍率が0.92。情報処理科が1.05であった。

出展:平成30年度入学者選抜実施概要 公式HPより

http://school.gifu-net.ed.jp/syoyo-hs/jhs/pdf/30_kennsagaiyou1.pdf

合格実績

各学科ごと実績は異なるが、普通科は約6割が4年制大学へ進学している。

商業科・情報処理科では2割が4年制大学へ進学しており、就職と専門学校への進学が共に4割となっている。

昨年の実績では、国公立大学に9名、国公立短期大学に4名、私立大学に84名、私立短期大学に14名、専門学校に50名、就職が29名となっている。

ホームページに記載されている30年度の進学実績から、主要な合格実績を紹介していく。

国立大学

岐阜大学4名、信州大学1名、静岡文化芸術大学1名、富山大学1名、富山県立大学2名

私立大学

愛知大学6名、愛知工業大学12名、愛知学院大学9名、淑徳大学7名、南山大学10名、中京大学13名、岐阜医療科学大学9名、中部大学21名、名城大学10名、愛知学院大学11名

専門学校

キクチ眼鏡専門学校1名、岐阜県立衛生学校4名、朝日大学歯科衛生士専門学校1名、愛知厚生連愛北看護専門学校5名、中日美容専門学校3名、愛知美容専門学校1名、愛知調理専門学校1名、トヨタ名古屋自動車専門学校1名

就職

フェザー安全剃刀(株)1名、岐阜車体工業(株)1名、大同メタル工業(株)1名、三菱日立ホームエレベーター(株)1名、日本郵便(株)1名

部活動

文武両道を謳っているだけあって、多彩な部活動が用意されている。

実績としては弓道部男子が2006年団体でインターハイに出場し、弓道部女子が2005年に団体・個人で同じくインターハイ出場を果たしており、現在も東海大会の常連校となっている。

また、陸上部、水泳部、柔道部、吹奏楽部、商業部も毎年東海大会の常連である。

 

ここでは総合編集部の活動を紹介しよう。

総合編集部は、新聞部、文芸部、アニメ部の3つの部活が合体した部活動で、活動は印刷室と演習室で行われている。

主な活動内容は「BETTY(ベティ)」という雑誌発行するというもので、年5回発行されている。

毎回、顧問からお題が出され小説や漫画のオリジナル作品を作成したり、毎号企画として美濃市で活躍する人物や、学校の先生等にインタビューを行い学生たちが協力して1冊の雑誌をつくっている。

残念ながら一般には出回っていないようで、現物の確認はできなかった。

個々の部活の良いところを合わさった良い部活ではないだろうか。

 

※以下、部活動一覧

運動部

陸上競技部、水泳部、柔道部、剣道部、弓道部、バスケ(男女別)部、バレーボール部(男女別)、テニス(男女別)、硬式野球部、サッカー部、ソフトボール部

文化部

科学部、総合編集部、書道部、美術部、合唱部、茶華道部、写真部、商業(簿記)部、商業(ワープロ)部、商業(情報処理部)、吹奏楽部

特色

地域貢献活動として、主に部活単位で美濃市へ貢献している。

吹奏楽部では、毎年5月に美濃市で行われる自転車の大会「ツアージャパン」で演奏したり、クリスマスには美濃市たんぽぽ学級へ定期演奏会を行っている。

平成6年からはじまった美濃和紙の祭典「あかりアート展」には毎年学校をあげてボランティア活動を行う。

また、美濃ロータリークラブと協働して、第36回インターアクト年次大会を実施した際、本校が式典の会場として用いられた。

韓国の高校生と岐阜、三重のインターアクト部員が集まり、本校の150名の生徒がホスト校としての役割を果たした。

その他、MSリーダー活動やユニセフ募金活動など、地域の枠組みを超えて貢献活動を行っている。

年間学校行事

4月 入学式
5月 バレーボール大会
8月 オープンキャンパス
9月 文化祭・体育祭
11月 芸術鑑賞会
12月 商業科修学旅行(韓国)普通科修学旅行(沖縄)
2月 3年生を送る会
3月  卒業式

9月に行われる文化祭は、美濃市の公式HPでも告知されるほど市をあげての行事として認識されている。

特に注目されているのが、書道部の演技で巨大な和紙に色とりどりの絵の具を使い、同じく巨大な筆で文字を書いていくというものである。

去年は”flower”がテーマになっており、部員23名による作品が完成した。

その他、修学旅行やバレーボール大会などの行事がホームページに写真付きで年中行事がまとめられているので、興味がある人はぜひみて見て欲しい。

武義高等学校HP 年中行事

https://school.gifu-net.ed.jp/mugi-hs/seikatu/gakkougyouji.html

美濃市HP 武義高校文化祭紹介記事

http://www.city.mino.gifu.jp/pages/38404

今回、この学校行事については、武義高等学校のページを参考にさせていただいた。

学校行事の様子など、写真を交えて校内の様子を発信している。

この記事を読み興味を持った方は、ぜひリンク先を訪れてみて欲しい。

参考:武義高等学校HP

https://school.gifu-net.ed.jp/mugi-hs/index.html

 

まとめ

文武両道を掲げているだけあって勉強と部活動共にメリハリよく実施されている学校である。

学業面では、特に商業科に力を入れており、高校生を対象とした全商検定で様々な資格の最高位である1級を取らせるということを徹底しており、教育の甲斐もあってか多くの学生が卒業までに資格を取得している。

部活では、本校の歴史と学生の自主性を大切にしており、前述の通り様々な部活動で優秀な成績を納めている。

さらに、地域貢献活動として美濃市との結びつきが強く、様々な活動を通じて学生たちが健やかに成長できる機会が多いなという印象を持った。

地方に位置しながらも、インターアクトなど世界の学生たちと交流する機会も設けられており狭い視野になっていないことにも好感が持てる。

美濃市が好きな学生も、美濃のことをよく知らずに進学した学生も本学で学べば、卒業する頃には美濃が大好きになっているに違いない。

 

総じて、素直におすすめできる学校で素晴らしいと私は感じた。

8月にはオープンキャンパスが開催されているので、興味がある学生はぜひ参加して欲しい。

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